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コラム

コミケとは何?歴史や参加者区分、暗黙のルールもご紹介します!

日本のビッグイベントともいうべき”コミケ”は、日本人のみならず外国人にも人気があります。しかし、”コミケ”とは何をするところなのか、今ひとつ分からないという方もいらっしゃるかと思います。そこで、コミケの歴史や参加者区分、何を販売しているのか、コスプレイヤーや暗黙のルール、初心者が心得ておくべきポイントなどをご紹介します!

コミケとは【1】どんな意味?

 

SNSやメディアを通して、”コミケ”という言葉を聞いたことがある方は大勢いらっしゃると思います。

「何をするのか分からないけれど、とにかく人がたくさん集まる」「オタクの祭典」「外国人もよく行く」というイメージが強いかもしれませんね。

”コミケ”とは”コミックマーケット”の略で、一言で表すならば「同人誌即売会」です。

コミケではマンガ・アニメ・ゲームなど幅広いジャンル自費出版作品(=同人誌)を取り扱っており、東京ビッグサイトで開催されています。

販売だけではなく、アニメなどのキャラクターの姿をしたコスプレイヤー達も大勢集まるため、その盛り上がりは国内でも最大級です。

中にはコミケ参加を重ねるうちに人気が高まり、プロデビューを果たした方もいらっしゃいます。

コミケには最低限の情報が書かれている”コミケの手引書”とも呼ばれる「コミケットカタログ」があり、そこには参加しているサークルなどが記載されています。

コミケとは【2】歴史は深い?

 

コミケの歴史は長く、初めて開催されたのは1975年のことでした。

当初はたった4人のスタッフで運営していたそうで、この時はまさか数十年後、10万人以上が参加するイベントになるとは思っていなかったことでしょう。

また、初期の頃の参加者は少女マンガが好きな女子中高生が大半で、しばらくはこの状態が続いていました。

コミケとは【3】参加者区分とは?

 

コミケでは、「サークル」「スタッフ」「企業」「一般来場者」など全てを含め、来場者のことを「参加者」と呼んでいます。

コミケでは「お客様」は存在しないとの考えから、参加者は皆が対等であり、皆が参加者だとしているのです。

参加者の区分は、同人サークルとしてグッズや同人誌などを販売する「サークル参加者」、コミックマーケット準備会のスタッフとして参加し、運営や各種作業を行っている「スタッフ参加者」、販売物の購入を目的としている「一般参加者」、コミケの企業スペースに参加する法人・各種団体である「企業参加者」に分けられています。

行動は違えど、皆がコミケを楽しむために集った参加者なのです。

コミケとは【4】何を主に販売しているの?

 

コミケの会場では様々なものを販売していますが、最も多いのが”同人誌”ではないでしょうか。
(ちなみにコミケでは「お客様はいない」との考えから、「販売」ではなく「頒布」という言葉を使用しています。)

本だけでなく、同人CDやゲーム、グッズなどもあり、年々クオリティーの高い作品が増えています。

コミケに芸能人が参加することもあり、歌手の小林幸子(こばやしさちこ)さんや西川貴教(にしかわたかのり)さん、叶姉妹(かのうしまい)などは特に注目を集めました。

コミケとは【5】コスプレイヤーがたくさんいるのか?

 

さらに、コミケといえば”コスプレ”をした人がたくさんいるというイメージも強いかもしれません。

実際にコスプレを楽しむコスプレイヤーも大勢参加しており、キャラクターにかなり似せた格好をしている方は人気を博す傾向にあります。

また、コミケではあえてマイナーなコスプレを楽しむ人もおり、SNSを賑わせています。

コミケとは【6】暗黙のルールとは?

 

楽しいことがいっぱいのコミケですが、参加するにあたっては”暗黙のルール”というものが存在します。
ルールは挙げたらキリがありませんが、代表的なものは次の通りです。

1.「コミケは戦場」だということを覚えておく
コミケはとにかく人が集まる場所です。大都市に住んでいる方は駅構内や買い物先などで人混みには慣れているかもしれませんが、コミケは全く比較になりません。
会場内も人が多すぎて暑すぎるくらいなので、行く場合は必ず水分を多めに持参しましょう。

2.作品やそれを作った人、自分が好きではない(興味がない)ものを悪く言わない
十人十色というように、人が何を好きで何を嫌いかはそれぞれですね。
参加者の皆が自分と同じものを好きなわけではないですし、漫画やアニメの同人誌などは特に複数のカップリングが存在します。
自分が苦手なものを無理に好きになる必要はありませんが、それを好きでいる人、作った人を悪く言う行為はすべきではありませんね。

3.コスプレイヤーを無断で撮影しない
自分の好きなキャラクターの格好をしていたり、美しいコスプレイヤーさんを見ると写真に撮りたくなることもあるでしょう。
この時、絶対に無断で撮影することは禁止です。
また、撮影可能な場所も決まっているので、事前に確認し、コスプレイヤーさんにも一声かけて、許可を得てから撮影するようにしましょう。

コミケとは【7】初心者が心得ておくべきポイントとは?

 

コミケの情報を見聞きし、「ぜひ自分も行ってみたい!」と考えている方もいらっしゃるかと思います。

特に初心者の方は、暗黙のルールと合わせて心得ておくべきポイントがあるので参考にしてみてください。

1.ご飯を食べてから参加する
「いきなりどういうこと……?」と首を傾げたくなるかもしれませんが、コミケはとにかく人が多い上、会場がかなり広いので歩き回るのに体力が必要です。
何も食べて来ないと力が出ないので、しっかりと食事を摂りましょう。

2.小銭を用意しておく
コミケでたくさん買い物をするために、多めにお金を持っていこうと思うかもしれません。
しかし、サークル参加者は1万円札などの大きなお金で支払いをされると、お釣りが間に合わなくなることがあります。
そのため、予め小銭を多く用意しておきましょう。
(会場内では残念ながらスリも多発しているため、念のために交通費などを別で持ち歩いておくこともおすすめです!)

3.季節に合わせた必需品を用意する
夏場であれば汗を拭くためのタオルや冷却シート、冬であれば防寒具を持っていくと良いでしょう。
雨が降ることを想定する場合、傘は危険なので雨合羽を持っていきましょう。
また、ビニール袋などがあると購入したものやゴミを整理しやすくなります。

4.しっかりとお風呂に入る
これも「何を言っているの……?」と思うかもしれませんが、参加者の体臭がきついということが、かなり問題視されているのです。
文字通り芋洗状態で人とすれ違うため、コミケに参加する方はお風呂に入って清潔な体にしておきましょう。


”コミケ”とは同人誌や同人CD、ゲーム、グッズなどを頒布しているビッグイベントで、長い歴史があります。参加者区分は「サークル」「スタッフ」「企業」「一般」に分かれており、お客様ではなく皆が「参加者」として対等の立場です。コスプレイヤーも大勢いますが、無断で撮影しないことが暗黙のルールとなっており、他にも他人を気遣うことが求められます。コミケ初心者は色々と不安になってしまうこともあるかもしれませんが、マナーとルールを守って楽しく参加しましょう!