今や様々なメディアで耳にするようになった職業が、”声優”です。
俳優や女優といった職業は多くの人がご存知のことと思いますが、声優は文字通り”声”を使う仕事をしている役者のことを指します。
例えば俳優や女優はテレビドラマや映画を中心に活動していますが、声優はアニメやゲームのキャラクター、または洋画の吹き替え、テレビ番組のナレーションとして出演し、一昔前まではあまり顔出しで人前に出ることはありませんでした。
ところが近年は声優のメディア露出が急増し、キャラクターソングではなく個人名義のCDをリリースして歌手活動を行なったり、ルックスも含めて売っているアイドル声優なども活躍しています。
また、声優であっても多くの舞台経験がある人も多く、自身のラジオ番組を持っているなど、マルチに活動している職業であるといえます。
さらに声優の森川智之(もりかわとしゆき)さんをはじめ、声優としてのキャリアを積んだ方は個人の事務所や養成所を立ち上げる人もいます。
声優になるにはどうすればいい?お金はいくら必要で年齢制限はある?

もしも”声優になりたい”という夢を抱いた時、具体的にはどのようなことをすれば良いのでしょうか?そもそも声優とはどんな職業なのか、なるには年齢制限があるのか、デビューまでの流れやお金がいくらかかるのか、声優に向いている人やなるために今から身につけておきたい習慣などについてご紹介します!
【目次】
声優になるには【1】”声優”とはどんな職業?
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— 花澤香菜 (@hanazawa_staff) April 5, 2020
副キャプテンになった睦子ちゃんカッコイイでしょう(*⁰▿⁰*)2話では賑やかで頼りになる、新たな仲間達も加わります!
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声優になるには【2】声優になるにはどうすればいいの?

それでは、声優になるにはどうすれば良いのでしょうか。
声優は何か資格を取得したり、就職してなる職業ではありません。
声優になるには極論、オーディションに合格して役を勝ち取るという方法が一般的です。
しかし、何の経験もなくオーディションに合格できるほど甘い世界ではなく、多くの人は声優の養成所や専門学校などで演技などの基礎について学びます。
養成所や専門学校に通えば必ず声優になれるわけではありませんが、学校によってはプロの声優として働いている人を講師に招いていたり、オーディションなどの情報が入りやすいことがメリットです。
特に地方在住の場合は、自分でも知らない間に方言が身についている可能性が高いため、しっかりと標準語を話すためにも学校で勉強をすることをおすすめしているプロもいます。
声優になるには【3】声優に向いている人とは?
ナレーション収録は基本的にひとり仕事。配慮された環境の下、今日も励んでおります。 pic.twitter.com/XEEFdxjqo5
— 諏訪部順一 Junichi Suwabe (@MY_MURMUR) April 3, 2020
それでは、”声優に向いている”人とはどのような人なのでしょうか。
一言で言うと、「演じることが好きで好きでたまらない」人というのが大前提です。
「アニメやゲームが好きだから」という理由でももちろん構いませんが、それと同じように人前で演技をしたり歌ったりすることも好きではないと、あとあと辛くなることが目に見えています。
中には「声優は表舞台に立たないから良い」と言う人もいますが、これはハッキリ言って違います。
確かに俳優や女優などと比較すればずっとテレビに出演するということはありませんが、現在はイベントやライブなどの開催も多く、ファンの前に登場する機会も増えています。
とある声優の専門学校で、入学してから2週間で学校に来なくなった生徒がいました。
その生徒は後に学校を辞めることとなりましたが、その理由が「声優がこんなにも人前に立つ仕事だとは思わなかった」というものだったのです。
これは声優という職業が何であるかを全く理解していなかったケースだと言えるでしょう。
ちなみに例え人前に出ることがそれほど好きではなくても、「演じることは別」だと割り切れる人は向いています。(実際にそういうプロもいるのです。)
声優になるには【4】デビューするにはどうすればいいの?

声優としてデビューするには、いくつかの道があります。
「自分は手っ取り早くオーディションを受けよう!」と思う人もいるかもしれませんが、一般公募のオーディションは詐欺まがいのものも多いため、判断がつかない場合はおすすめしません。
特に夜や夜中に開催しているオーディションは、アダルトビデオへの出演を促すものである可能性もあり、行ったら裸を撮影されたケースもあるので注意が必要です。
その分、専門学校や養成所から持ちかけられるオーディションはまだ信頼できます。
声優は「これを経験すれば、必ずなれる」とは言い切れない職業です。
まずはしっかりと演技や滑舌、発声などを基礎を固め、「これだけは誰にも負けない」と思える強みを身につけましょう。
キラリと光る個性があり、それを見出してくれる人と出会うことで、デビューへと繋がっていくことでしょう。
声優になるには【5】年齢制限がある?お金はどのくらい必要?

夢を持つのに、もちろん年齢は関係ありません。
しかし、声優の養成所などには年齢制限が設けられている場合が多々あります。
「高校生からOK」「高卒以上からOK」というところが多いですが、何歳であっても受け入れている養成所もあります。
大人になってからいきなり声優になりたいと思うこともあるでしょうし、実際に還暦を過ぎてからデビューしたという人もいます。
また、田村ゆかり(たむらゆかり)さんや皆川純子(みながわじゅんこ)さん、小林裕介(こばやしゆうすけ)さんなどは一度社会人として働いた経験があり、声優デビューはその後となっています。
ちなみにアイドル声優になりたい場合は、可能な限り早くから活動する方が良いですね。
さらにお金に関することですが、専門学校の場合はおよそ100〜200万円と高額な費用がかかります。
比較的安く済ませる場合は養成所が良いですが、こちらはおよそ数十万円〜100万円ほどです。
ただ、お金だけで決めず、いくつかの学校や養成所を見学し、口コミなども注意深くチェックしておくと良いでしょう。
声優になるには【6】今から身につけておきたい習慣はある?

すぐには声優の養成所や専門学校に通えずとも、今から身につけておきたい習慣はいくつかあります。
1.喉のケアをする
まだデビューしていなくとも、これから商売道具となる声や喉を常にケアすることは大切です。
手洗いうがいを徹底し、風邪を引きにくくする丈夫な体でいましょう。
また、マスクをして喉を乾燥させないことも良いですね。
2.舞台や映画を観る
声優になるために、アニメやゲーム以外にも舞台や映画を観ることをおすすめします。
様々な作品に触れることで想像力も広がり、喜怒哀楽の感情が胸に湧き上がったら、「こういう時に使えるんだ」と自分の演技に役立てられるはずです。
3.本を読む(漢字を読めるようにする)
マンガだけではなく、普段から小説や活字の多いものを読む習慣がつくことも良いですね。
漢字が苦手な場合は、少しずつでも良いので慣れておきましょう。
(初読で原稿を渡され、「これをすぐに読んでください」と言われることもあるためです。)
このように、日常生活の中でも声優になるためにできることはたくさんあります。
声優とは演じること以外にも、ナレーションやラジオ番組など声を使う職業であり、なるには養成所や専門学校などで基礎を学ぶことをおすすめします。必ずデビューできる保証はありませんが、お芝居が好きで好きでたまらない人には向いているので、勉強する価値は大きいです。学校によっては年齢制限が設けられてところもあるので、受験の前に必要なお金の額と併せて必ず確認しておきましょう。声優になる前から身に付けておいた方が良い習慣もあるので、喉のケアなどはしっかりしておくと良いですね。